小学生時代、水彩絵の具を使って絵を描いた記憶は皆さんあるかと存じます。友達の顔、風景画などの写生、動物園の遠足で動物たちを見て、楽しく絵の具を使った思い出が山ほどあります。

絵の具は沢山の種類の色がチューブとして入っていますね。中でもよく使う色は「白」です。白を使って、他の色を混ぜて薄くしたりして使うことが多かったです。当時小学生だった自分にとって図画工作は楽しい授業でしたが、絵の具を使うと決まって着ている服を汚していました。

母に「折角の服をこんなに汚して!」と叱られたりもしました。ですが図画工作の授業だって立派な勉強です。母に叱られたのは正直困りましたね!

小学生が図画工作で使う絵の具は、水彩です。ですから簡単に汚れが落とせそうって気になりますが、実はそうではないのです。私が子供の頃、絵の具で服を汚したことを母に叱られたのは、普通に洗濯機にかけても汚れが落とせなかったのが最大の理由です。

「洗濯機だけじゃ落ちないじゃない!」と怒っていた母は、再度落とそうとして何か対策を講じていました。そこで母に昔どういった形で、服についた絵の具の汚れを落としていたのかを聞いてみました。

どうしても絵の具の汚れを洗濯機で落とせなかった母は、一度服を乾かしてから、あるものを出して汚れ対策を行いました。それは「ご飯粒」を絵の具のシミになった部分につけてつぶしていたのです。

ぬるま湯に食器用洗剤を薄めに入れて、服を浸してご飯粒をつぶしながら手でもみ洗いをしていました。何度も何度も汚れが落ちるまで、根気よく続けていました。

日頃口にするご飯粒を使うなんて、不思議に私は見ていました。でも母世代の人って言うのは、何かあるとご飯粒を使って色んな知恵を出していました。例えば封書を貼るときにのりがない時は、ご飯粒を代用していました。ご飯粒はいわゆるデンプンの塊なんですね。

そのデンプンが水彩絵の具の成分を溶かす効果があり、後は洗濯機で洗うとすごく綺麗になりました。これは母の知恵、そして同じ世代の人たちの知恵でもあったのです。

その他、絵の具の落とし方については洗濯用石鹸を使いましょう。まず洗い方についてです。服にシミついた絵の具の汚れ部分に、洗濯用石鹸をつけます。その際に服の汚れた部分はぬらしておきます。

そして使用済み歯ブラシで汚れをこすります。ある程度汚れが取れましたら、普通に洗濯機にかけます。すると見違えるほどに綺麗になります!

只洗濯用石鹸に対応できるのは、綿とポリエステルです。色の濃い服は色落ちの現認になりますので、お勧めは出来ません。

注意して置くことは、絵の具で汚したら、当日かあるいは遅くても翌日までには処置をしておくことです。それ以上時間が経過してしまいますと落とすこと自体難しくなってしまいます。

それから図画工作の授業で、絵の具で服を汚しても決してお子さんを叱らないでください。絵の具を使うことも、学校の勉強の1つなのです。絵の具の授業だということが予め分かっていましたら、絵の具で汚れてもいい服装をさせましょう。

子供には服を汚さずに絵の具を使うことは、難しいのです。